【海外就職】早い方が良い理由

ホタイブログ

今の日本の状況をみて、海外就職を考えている人も多いと思います。
海外就職するならば、なるべく早く行動したほうがよい状況になっています。
日本経済の停滞により、日本人として有利な部分が日ごとに減少しているからです。

  • 給与差の減少:日本の給与と海外での給与差が縮小しています
  • 日系企業の弱まり:日系企業の力が弱くなり、就職口が減っていきます
  • 転職年齢:若いうちの方が有利になります。

筆者は20年以上海外で働き、自ら海外就職を体験し、また多くの事例を見てきました。
この経験を踏まえて、海外就職について解説します。
この記事を読み、なぜ早めの行動が求められるかが明確となり、多くの人が後で「もっと早くに…」と後悔することがなくなるよう希望します。また、より多くの人が海外で活躍し、最終的に日本が強くなれることを信じています。

目次

物価差の減少

日本経済の停滞と同様に、日本の給与もここ30年間上がっていません。
しかし、他の国では経済の成長とともに給与も上がっています。
この結果、日本と海外の給与差はどんどん縮まっています。

私はベトナムに10年以上すんでいますが、賃金と共に物価も上昇しており、10年前にくらべてビール一杯が3倍以上、コーヒー一杯が5倍以上に上がっています。
新卒の給与でも、以前は100ドル程度がいまでは400−500ドルに上がっています。
経済の発展している国々は全て似たような状況でしょう。

海外就職の大きな理由の一つが、物価差による豊かさを享受することです。
日本人の給与は、日本の労働市場に準ずるため、給与の差が少なくなると、この豊かさの部分が減っていきます。
【海外就職】現地採用日本人の給与水準はなぜ高いのか

しかし、一度海外で就職すると、その後の給与は昇進・昇格を別にして、定期昇給は従業員一律の部分があるので、スタート時の給与を基準として上がっていくことになります。
(会社によって給与規定は変わります。)
長く勤めるなら、給与差がなるべく大きいうちに就職する方が得策ということになります。

日本の給与アップの状況はあまり変わりそうにありませんから、なるべく早く海外で就職する方が得策と言えるでしょう。

海外で転職しながらキャリアアップする場合でも、前職での給与は一つの基準となりますから、いずれにせよ早めの海外就職が有利になります。

海外就職先の減少

日本の経済の衰退とは、すなわち日本企業の力が弱くなっているということです。
30年ほど前、日本企業全盛時代を見てみましょう。
大手の電機メーカーなどがこぞって海外進出しました。
大手が海外進出すると、それにともなって多くのサプライヤなどの関連企業も海外に進出します。
その結果、日系企業での就職口が多くなりました。
また、日系企業と取引をする地場企業や、増えた日本人に対するビジネスも多くなり、これも海外日本人の就職先を作ることとなりました。

しかし、昨今の日本企業の衰退により、こういった状況は変わりつつあります。
大手の日本企業でも、コスト削減のため現地調達を増やす傾向があり、そのため日系のサプライヤは競争に負けて減ることはあっても、増えることはありません。

また、日系企業に対する連絡窓口も、各社で現地の担当責任者が育つにつれ、日本人である必要がなくなってきています。
製造業での例ですが、多くの日系企業で、取引先が日系企業であるにもかかわらず、客先の工場が中国にあるため、日本語を話す人よりも中国語を話す人の方が多いような状況が発生しています。

「就職先の確保」という意味でも、早めに行動したほうが有利となっています。

転職するにせよ、その国である程度働き、語学力がある程度あり、そのポジションでの業務経験を作っておく必要がありますから、そのためにも早めの行動が求められます。

年齢

転職するのに年齢は問われません。相応の経験とスキルがあれば、50代でも取引先から声がかかったりします。
私自身、アラフィフですが、何故か関係ない職種から声がかかったりしています。
主に管理経験と語学力・対人スキルを買われてのことでしょう。
しかし、アラフィフで、海外経験のない人がいきなり海外で、というのはやはり難しさがあります。
職務能力は十分あっても、家庭状況も含め、海外の環境に適応できるかどうかに不安が出てしまうのです。数ヶ月でギブアップでは、雇用者側にも迷惑になってしまいます。
やはりできるだけ若いうちにトライした方が良いでしょう。

まとめ

現在の日本経済の状況から見ると、海外就職は早く行動を起こしたほうが得策です。
また、自身の年齢を見ても、やはり若い方が有利に働きます。
日本への帰国はいつでもできるのですから、なるべく早めに挑戦したほうが良いでしょう。

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