【海外就職】失敗5大要因と21項目の対処法チャート

ホタイブログ

海外就職を考えながら、不安を抱いている方も多いと思います。私自身も海外に行く前は不安でいっぱいでした。今は海外で20年を過ごし、自分自身や周りの人の状況から、失敗する要因をまとめてみました。
大きく分けると5つの要因があり、その中の項目は21項目になりました。

失敗の5大要因

  • 国があわない:習慣があわない。気候があわない。人があわない。食があわない。インフラが悪い。治安がわるい
  • 経済的にあわない:物価が高い。自分の生活レベルが低い
  • 会社があわない:会社がなくなった。給与が低い。上司とあわない。社風があわない。スキルアップする仕事でない。社会保険・国民年金がない。身分が安定しない。
  • 言葉ができない:現地語ができない。英語ができない。
  • 楽しみがない:友達ができない。趣味ができない。

これらの各項目と対処方法をチャートにまとめてみました。

海外就職失敗要因チャート

目次

失敗要因1.国があわない

  • 習慣があわない
  • 気候があわない
  • 人があわない
  • 食があわない
  • インフラが悪い
  • 治安がわるい

国があわない

チャートには、起きてしまった後の対処が書いてありますが、実はこれは事前の対応が大切です。
気候などは、インターネットで調べればすぐに分かることで、暑いところが嫌いなのに、熱帯地方にいったり、寒いのがダメなのに寒い地域に行くようなもので、事前調査が足りません。

その他の項目も、事前に調べたり、または就職する前に短期でその国に行ってみることをおすすめします。現地の食や、習慣(清潔さ)などは、現地のレストランに一度足をはこべば分かりますし、人々の応対もわかります。
事前調査の記事:
【日本脱出】海外就職の不安を解消!原因を知り心の準備をしよう

食や習慣は、自分の「慣れ」もあります。私は、中国に行ったばかりの時、料理が油っこすぎて苦労したのですが、3年後には「油がないと美味しくない」という中国人の言葉がよく分かるようになっていました。「辛さ」も同様で、ルームメイトがいつチリソースを持ち歩く人だった時があり、その時は私もご飯にチリソースをかけて食べていました。
生理的に無理で全く受け付けられないのか、あるいは時間が経てば慣れるのかの見極めが大切です。

気候・食・人の気質。これらはどれも地域によって変わります。日本でも、東京と大阪ではかなり変わりますね。海外での地域差は、もっと大きいことが多いです。北と南、東と西、都市と地方で違いが大きくなります。例えば中国の北京と広州、アメリカのロスアンゼルスとニューヨークシティなどです。ある場所であわなかったからと言って、他の場所でもあわないとは限りません。だめだったら他の地域に行ってみましょう。

治安やインフラの悪さは、ある程度お金で解決できます。大体お金持ちの住んでいるエリアは、治安が良く、インフラも整っています。また、危険な場所などは、現地の人がよく知っていますので現地情報をもとに住む場所を決めましょう。
お金で解決するには、お金がが必要ですから、それだけ稼げるスキルを持つように日頃から心がけるとスキルアップにもつながります。

失敗要因2.経済的にあわない

  • 物価が高い
  • 自分の生活レベルが低い

経済的にあわない

物価が高いのか、自分の収入が低いのか、悩ましいところです。
しかし、給与から税金などが思っていたよりも多く引かれたり、意外と日本人としての食や付き合いに出費がかさんだり、ということもあります。
まずは自分が何にお金を使っているのかを把握し、節約を心がけましょう。海外就職した場合、日本のような手厚い社会保障は望めません。ある程度貯金ができるくらいの収支となるような生活にしましょう。
物価は、都市のほうが地方よりも高くなります。特に住居費などは顕著な差があります。大都市で生活が厳しい場合には、地方に場所を移すということも生活費を下げる一つの方法です。

その国でしばらく滞在すれば、自分の給与レベルが低いのか高いのかが分かってきます。もし自分の給与が安すぎるのであれば転職するのも良いかもしれません。給与レベルを知ったり、チャンスを逃さないためにも、その国での日本人転職市場の状況は常に把握しておきましょう。JAC Recruitment

【海外就職】経済的に住みやすい国はどこか。収入と物価から考える

失敗要因3.会社があわない

  • 会社がなくなった
  • 給与が低い
  • 上司とあわない
  • 社風があわない
  • スキルアップする仕事でない
  • 社会保険・国民年金がない
  • 身分が安定しない

会社があわない

「会社があわない」というのは、もしかしたら一海外就職失敗の番大きな要因かもしれません。毎日の生活に直結してくるからです。

海外に進出したばかりの会社は不安定です。進出したものの、規模を縮小したり、予定していた部所を閉鎖したり、撤退して会社そのものがなくなることもあります。これはどうしようもありません。即、就職活動です。まずい!と思ったらすぐに逃げ出す算段を整えておきましょう。

上司や、他の駐在員とあわないのもやりずらいものです。中には海外就職組を見下してく人もいるでしょう。ただ駐在員は数年で帰任しますので、そのあわない人の残り任期をみて我慢できるか考えましょう。あわないのが一人ではない場合、その会社の社風があわないのかもしれません。自分の業務のやりがい・スキル・待遇などを総合的に考えてその会社に残るか転職するかを決めて下さい。
【海外就職】会社選びに気をつけることーブラック企業を避けるために

「会社があわない」という問題に何度も遭遇する人は、逆に自分に問題があるのかもしれません。
自分のコミュニケーションスキルを改善することによって、うまくいくようになるかもしれません。大体ホワイトな環境の会社であればそれほど問題はないのではないかと思います。

待遇や相性が良くても、担当業務がスキルアップにつながらない場合は、将来ジリ貧になっていく可能性があります。その仕事をすすめながら語学などやその他のスキルを高めていければよいですが、そうでなければある時点で見切りをつける必要があるでしょう。

海外就職者は、国民保険もない契約社員ですから、将来のキャリアプランを明確にもち、進んでいかないと後で詰みます。将来自分がなにをしたいのかを明確にしましょう。10年後、20年後に
どのレベルの仕事をし、収入と貯蓄はどのくらいになるのかを計算する必要があります。

海外での契約社員である限り、身分が安定しないということは解決しません。実力を持ち、ある程度の経済力を持ち、しっかりとした将来のプランを持つという対応しかありません。

失敗要因4.言葉ができない

  • 現地語ができない
  • 英語ができない

言葉ができない

海外で働くなら、言葉を勉強しましょう。
現地の言葉を勉強する。どうしてもあわないなら、現地の言葉をあきらめて英語で勝負しましょう。
英語が嫌いなら、現地の言葉を勉強して、そちらで勝負しましょう。
【海外就職】英語ではなく、現地語を学ぶ5つのメリット

ながく海外で働くなら、語学の習得は必須です。
ビジネスレベルの外国語の習得に、才能は関係ありません。時間と労力をかければ誰でも習得できます。よく、聞き取りができない、発音が難しいという人がいますが、これもきっちり時間をかけ、きちんとした先生について学習すればできます。「できない」というひとは、言葉ができないのではなく、訓練不足です。「努力」と受け取らないでください、「訓練」です。十分に訓練を行えば、必ず上達します。
【海外就職】語学力の優位性と限界ー効率的な語学学習法
外国語をどうしても勉強したくない人は、「専属通訳をつけても来て下さい」というくらいの特別な特殊技能やビジネススキルを持つしかありません。それであれば外国語の習得は必要ありません。

失敗要因4.楽しみがない

  • 友達ができない
  • 趣味ができない
  • 日本に帰れない
  • 日本の家族・友人に会えない

一人が好きなタイプの人は、このような問題はありません。それでも海外に一人でいれば寂しくなることもあるでしょう。
日本人・現地を問わず、何らかの活動に参加すると人間関係の輪が広がります。
また、オンラインでできる趣味やアクティビティも多くなっていますので、特に海外・日本を問わず参加できるのではないでしょうか。

「日本に帰れない」というのは、実は切実な問題です。ただのホームシックであれば、生活に慣れれば解決します。しかし、親の健康問題などの場合にはどうしようもありません。
単に寂しいというのであれば、やがて現地で友達を作ったり、家族を持ったりして解決できます。しかし、親の介護といった問題は解決できません。将来直面する問題として、心の準備が必要です。

まとめ

海外就職に失敗する5大要因と21項目をまとめました。

  • 国があわない:習慣があわない。気候があわない。人があわない。食があわない。インフラが悪い。治安がわるい
  • 経済的にあわない:物価が高い。自分の生活レベルが低い
  • 会社があわない:会社がなくなった。給与が低い。上司とあわない。社風があわない。スキルアップする仕事でない。社会保険・国民年金がない。身分が安定しない。
  • 言葉ができない:現地語ができない。英語ができない。
  • 楽しみがない:友達ができない。趣味ができない。

対処法もいろいろありますが、行き詰ったら、別の地方で状況が変わらないか調べて見ましょう。そして、一番大切なのは、いつでも転職できるスキルをもつことです。
日本に帰国した際にも、語学を含む業務スキルは大きな武器となります。海外就職するなら、必ずスキルの獲得を忘れないで下さい。

海外就職についての第一歩の記事:【日本脱出】海外就職の第一歩

——ホタイブログ—–

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