【海外に住む】海外で身を守る「安全3つのルール」

ホタイブログ

海外で働くにあたって、生活の不安はまず「安全」です。
どのようにすれば環境のことなる海外で安全に暮らすことができるでしょうか。
実は、3つのことを守るだけで、かなり安全度を高めることができます。

  1. 安全ルールその一.犯罪に近づかない
  2. 危険な場所に近づかない
  3. 安全ルールその三.犯罪を招き寄せない

私ホタイは、海外に20年以上住んでいますが、その間暴力犯罪にあったことはありません。暴力以外の犯罪には2回遭いました。
1つは、中国で満員のバスでスリに遭いました。もう一つは、アメリカで車(ホンダ)のエンブレムが盗まれました。
海外生活が長いわりに、今までに遭った犯罪がショボすぎて話のネタにもなりません。
この「安全3つのルール」は当たり前のことのようですが、日々の暮らしの中で気づかないこともあります。意識することで、身の安全を確保することができます。

目次

安全ルールその一 犯罪に近づかない

当たり前のようですが、守れない人も多くいます。
特に、あまり犯罪と意識もされないようにおおっぴらに行われていることに注意が必要です。
例えば、国によって、売春や麻薬がおおっぴらに行われているところがあります。
合法であれば、法律を守ればよいのですが、合法でない場合は、トラブルに巻き込まれやすくなります。特に、売春などは他の人の体験談を聞いたりして試す人が多いですが、大体犯罪です(合法なところもあります)。
問題のないことも多いのですが、まれに揉めて怖いお兄さんに殴られた、というような事も聞いたことがあります。性病にかかってしまい、一時帰国の時期に帰りづらいというはめに陥った人もいます。海外で遊んでいたことが奥さんにバレて家庭争議になった人もいます。
他人事なら話のネタですが、我が事となると大変です。

麻薬も、友人に勧められたり、といった状況で、あまり犯罪のように感じなくなってしまい、ここではそれが通常だなどと思い込んでしまうと危険です。きっちりと自分で一線を引くことが身を守ることにつながります。所持・売買・使用が犯罪の他、健康被害にもつながりますのでやめたほうがよいです。

ブランド品のフェイク品なども、あまり意識せずに買ってしまうこともありますが、これは日本に帰国する時に税関でつかまる可能性もあります。
不法就労も犯罪です。日本から会社で派遣される場合にはそのあたりはきっちりとしますが、現地で就職した場合には、自分でビザや居留証の期限などをチェックし、手続きの時間も計算に入れて準備する必要があります。留学生が、規定条件を超えて就労して摘発されることもあります。

軽くみられがちなのが、交通違反です。
無免許運転や、交通の乱れているところでの交通違反です。
そもそも、交通の乱れているところは危険なので、運転をしないほうが賢明です。
また、いくら交通ルールの守られていないところでも警察はいますし、交通違反の反則を取られることもあります。しかし、もっと深刻なのは交通違反ではなく交通事故です。特に無免許運転の場合は当然保険はききません。無免許運転のリスクは非常に高いです。物価の低い国では、死傷事故を起こしても賠償金が安いところもあります。だからといって死傷事故を起こしてよいわけではありません。なにより、自身が怪我をしたり、後遺症が残る・死亡してしまった場合にも保険はおりないのです。

上記の内容は、いくらおおっぴらに行われていても、犯罪なので捕まることがあります。
警察の治安強化期間に当たったり、賄賂目的で外国人を捕まえることもあります。
警察だけでなく、金額や支払いで揉めたり、暴力被害にあっても、非合法であるため警察に駆け込むこともできません。
それ自体が犯罪である他に、こういったことの周りではその他の犯罪も起こりやすいので、なるべく近づかないようにするべきです。
いくら大っぴらでも犯罪であることを十分に認識し、リスクのあることを知っておきましょう。
こういった犯罪は外国人だけではなく、現地の人であってもトラブルに巻き込まれやすいところです。
売春で、コンドームをつけるつけないで揉めたあげく、用心棒に刺し殺されたという事件も聞きました。そんなことになると残された家族もいたたまれません。

「犯罪に近づかないのは当たり前」「自分は犯罪など犯さない」と思いがちですが、実はあまり意識せずに犯罪に近づいていることがあるので気をつけましょう。

安全ルールその二 危険な場所に近づかない

人が多く集まる繁華街などは、犯罪者も集まりますし、普段の日より気分が高揚している人が多いので暴力事件などのトラブルも発生しやすい状況です。これは日本でも同じです。
暴力事件だけでなく、ぼったくりやすりなどの犯罪もあります。
時間帯によって危険度も変わってくるので注意が必要です。昼と夜で街の顔が変わってしまうことがあるので、特に夜間は注意です。

スポーツや宗教行事で人が集まる時も、熱狂的なファンや信者が興奮している状態ですから、そこに外国人がいるとどのようなことが起こるか予測できません。

空港やバスターミナル周辺などの交通ハブにもいろいろな人が集まります。
外国人目当てだけでなく、その町に着いたばかりで、あまり状況の分からない人を騙そうとしている人が多いので、そういったところも注意が必要です。

逆に人が少なすぎるところも危険です。さっきまで人が歩いていたのに、気がつくと日が暮れ、誰も人がおらず、周囲の店もシャッターが閉まっている、というような状況もあります。さらに周りの家の窓やドアに防犯の鉄格子などがはまっていたら、危険です。すぐその場を離れましょう。

貧困エリアも危険です。貧困エリアは、犯罪の温床になっていたりすることが多く、だいたい地元の人も近づきません。おかしな好奇心を持ってそのようなところに近づくのは避けるべきです。

犯罪ではありませんが、ギャンブルにはまってしまう人もいます。
カジノが合法なところで、給料を全部つぎ込んでしまうようになった人もいます。

日本でやらなかったことは、海外でもやらないほうが無難でしょう。「海外だからOK」と思わないことです。

安全ルールその三 犯罪を招き寄せない

犯罪にあいやすいようなことをしない。簡単なようですが、これもつい忘れがちなことです。
犯罪を招きやすいくつかの注意点があります。

1.お金をみせびらかさない

財布にはあまり多くのお金を入れず、最小限にし、それ以上のお金は見えないところにしまいましょう。店での支払い時に、財布に大量の紙幣があったりすると、ひったくりや強盗を誘発します。
また、高価な時計や装飾品も普段使いは避け、お金持ちのように見えないようにしましょう。
スマホも使わないときはしまっておきましょう。歩きスマホは危険です。
服装も日常はあまり華美にせず、肌の露出も控えめにしましょう。
肌の露出を避けるのは、宗教的なタブーに触れたり、性犯罪を誘発しないために有効です。

2.「見てみよう・試してみよう」は慎重に

上に書いた貧困エリアもそうですが、誰しも好奇心があり、ちょっと危ないエリアを見たり、危ない体験をしたくなるものです。なるべく避けたほうが無難ですが、もしどうしても体験したいならば、最低でも地元の人や、そのあたりのことを良く知っている人と行い、単独行動はやめましょう。

3.政治・宗教は話さない

よっぽど親しい間柄でない限り、政治や宗教の話題は避けましょう。
感情的な争いに発展しやすい話題です。
政治的な話は、日本ではそれほど過激ではありませんが、場所によっては暴力沙汰になることもあります。また、その国の政治批判は口外しないほうが賢明です。国によっては突然強制送還になるところもあります。

4.事故・病気を防ぐ

危険は犯罪だけではありません。
なれない環境で、事故に遭ったり病気にかかったりすることもあります。
交通事情についてはあらかじめ調べておくと良いでしょう。
私の住んでいるベトナムでは、暴力犯罪に巻き込まれた話はあまり聞きませんが、交通事故の話はたま聞きます。ベトナムでは、タクシーなどで移動するのが安全で、徒歩の方が危険です。その場所にあった安全な交通手段を選びましょう。
また、健康管理に気をつけ病気を予防することも大切です。
現場作業での労災の防止も必要です。日本人は大体管理者ですから、管理者が事故を起こしては仕方ありません。とにかく、知らない・慣れない機械や作業は行わないことです。私は現地採用で工場に勤め、労災も目にしてきました。常にヘルメットや保護メガネなど防護具をルール通りに身につけ、高所作帳も含め、危険作業は自分では行わないことです。

5.ビザや居留の目的・期限・制限をよく理解する

海外に居留する場合はビザが必要になります。長期滞在の場合は、国によって居留証や長期滞在証のようなものが必要になります。また、ビザの種類も短期・就労・配偶者等 さまざまな種類があり、それぞれに居留期間や制限があります。就労ビザでない場合は、就労が禁止されていたり制限されていたりします。就労ビザでも労働の種類などがきまっていることがあります。自分の持っているビザの内容をよく理解しておかないと後でトラブルになる可能性があります。

まとめ

安全3つのルールは以上です。
ただ、「全部守るのは大変だ」「それでは面白くない」という人もいるでしょう。
私自身交通ルールなど100パーセント守っているかと問われれば、その自信はありません。
しかし、海外にいる以上は、リスクを理解し、その上での行動を取るべきでしょう。

それでももしトラブルにあったら、授業料と諦め、身の安全を確保する。逃げるのが最善です。
ぼったくりにあっても、むやみに揉めると危険な場合がありますので、適当なところであきらめ、次から気をつけましょう。

また、複数人が安全とは限らないことも念頭に置いてください。複数人で連れ立っていて、一人がいきなり殴られたり暴力被害にあったら、あなたならどうするでしょうか。私だったら正直なところ、自分も巻き込まれてしまうことを恐れ、体がすくんで何もできないような気がします。
もし相手が武器をもっていたら、人数がいてもあまり関係ありません。携帯で通報!とも思いますが、通報しているところを真っ先に狙われそうです。とにかくそういった場面に遭遇しないように予防することが肝要です。

複数人で行動する場合、トラブルを起こしそうな人と一緒に行動することも避けたほうが良いです。世の中には、悪気がなくてもトラブルを起こす人がします。酒をのんでからむ人、大声で怒鳴る人、危ないようなことを自慢する人などです。こういった人と外出したりすると面倒なことに巻き込まれますので、最小限に抑えましょう。

その国に長くいる、「先輩」のような人もいますが、その人が正しいとは限りません。海外では日本人との接触も限られます。その人 が「大丈夫」といっていることが本当に大丈夫だという保証はありません。犯罪に遭遇してもその人が責任を取ってくれるわけではありません。

最終的には自分で判断して自分の行動を決めましょう。

筆者ホタイは、この20年安全3つのルールをいつも守れていたとは言えません。しかし注意していたのは間違いありません。それが今まで大きな事件や事故に巻き込まれなかった理由だと思っています。
海外を無闇に怖がる必要はありません。海外でも普通の人は普通に暮らしています。
生活を少し気をつけるだけで安全レベルは格段に上がります。

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