【海外就職】経済的に住みやすい国はどこか。収入と物価から考える

ホタイブログ

こんにちはホタイです。
海外移住を考えると、どこの国がよいのか考えてしまいますね。情報がありすぎて混乱してしまいます。そこで、見方を絞ってどこの国がおすすめか考えて見ました。

前回の記事で、日系企業の需要と供給の関係からおすすめの国を紹介しました。(前回の記事)今回はそれに加えて、収入と生活費面を各国最低賃金から見てみます。

「住みやすさ」で一番大切なことは、「お金」つまり「収入」です。海外就職を検討している人で、現地の物価は安いので、収入はほどほどでも快適な暮らしができるのではないか、と考えている人は多いと思います。前記事のおすすめの国を対象に、最低賃金からお金の面で、暮らしやすい国を見てみました。その結果、物価・収入面からみるとインド、インドネシア、ベトナム、メキシコ、タイ、マレーシア、フィリピン、中国がおすすめの国となりました。
行ってからこ「こんなはずではなかった」と理想と現実の落差で後悔しないように、客観的な事実を知っておきましょう。

海外就職「住みやすさ」で一番大切なこと。
        ー後悔しないためにー

海外でも日本でも、「住みやすさ」に一番直結するのが、「お金」、「収入」です。
日本でも多くの収入があれば、生活は快適になりますし、お金がが足りなければ切り詰めた生活になり、とても快適とは言えません。
私は、今まで済んだ中で一番「住みにくかった」国は、アメリカでした。アメリカが悪いのではなく、私が貧乏だったからです。当時私の一か月の食費は100ドルでしたので、日本で一か月の食費1万円で暮らすようなもので、非常に困窮していました。そのため、「住みやすかった」とは決していえませんでした。ただ、アメリカの生活はそれまでになく充実していましたので、後悔はしていませんし、結構楽しかったのも事実です。
海外に住むにあたって、投資や年金、不労投資で暮らす人以外は、その国で働くことになります。では、給与収入と生活はどのような感じになるのでしょうか。前記事にでた国々の最低賃金から見ていきます。前回の記事:【海外就職】外務省データから見るおすすめの国・就職しやすい国

各国の最低賃金(月収)

日系企業、在留邦人数の多い国の最低賃金は下になります。

各国の最低賃金

ソース:countryeconomy.com/national-minimum-wage
このデータは国ごとです。通常、最低賃金は、地域によって異なりますが、このデータでは国ごとにまとめてあります。所得税などは考慮していません。また為替レートの変動もありますので、目安にとどめてください。

日本で年収1千万円を高収入とすると、12か月で割ると月収で約83万円になります。日本の最低賃金は、15万6千円(月)ですので、年収1千万円との差は5.33倍になります。最低賃金の5.33倍の収入があれば、快適な生活を送れることになります。

海外で就職した場合の給与は、スキルや職歴にもよりますが、日本の労働市場に準じて決まることが多いので、職歴が浅いと、1500ドルから2000ドルとなります。これと比べてみましょう。
上の表の「$2000での比較」の部分は、月収2000ドルの時、各国の最低賃金の何倍に当たるかを表しています。例えばドイツでは、1.01倍ですから、もし給与が2000ドルであれば、ドイツの最低賃金とほぼ同じレベルとなります。ドイツで2000ドルで暮らすのは厳しそうですね。

日本では、最低賃金の5.33倍で高収入となりますので、月収が2000ドルの時、各国の最低賃金より5.33倍以上になるのはどの国でしょうか。緑色の部分が5.33倍以上ですので、高い順に並べると下記になります。

最低賃金

同じ2000ドルの収入でも、国によって価値が随分変わってきます。そして、差が大きいほど、相対的に高収入が得られることになります。
これは単純な最低賃金での比較です。最低賃金は、同じ国でも地域によって変わってきますので、都市部であれば最低賃金も高く、物価も高くなりこの差は縮まっていきます。地方に行くと最低賃金は安く、物価は安くなります。ただし、インフラや住環境は、地方の方が劣ることが多いです。

また、海外で日本人が暮らすには、いろいろな費用が掛かります。安全・食事・人との付き合い等々。
インフラが整っていなかったり、治安が悪いと、お金を払って快適さを買うことになるので、給与が現地の人より高いからと言って、余裕のある生活ができるとは限りません。各国の国情をよく調べて、割安か割高かを判断する必要があります。

最低賃金は毎年改定され、特に経済が伸びている国ではかなり増えることがあります。自分の行きたい国の候補が決まったら、最新のデータを確認することをおすすめします。

海外就職でおすすめの住みやすい国 結論

最低賃金から見ると、インド、インドネシア、ベトナム、メキシコ、タイ、マレーシア、フィリピン、中国がおすすめの国となります。
インドは、日本企業は多いものの、在留邦人は1万人に届いていません。上記の国からインド除き、中国語の競争を考慮して中国を除くと、残りの6か国、インドネシア、ベトナム、メキシコ、タイ、マレーシア、フィリピンが経済的にも住みやすい国との結果となりました。

実際に自分の行きたい国の給与状況や物価・治安等も考慮に入れて、自分にあった移住先を見つけてください。
長期的に考えると、子供の教育費といった問題もできてきます。例えばハノイ日本人学校では月6万2千円の学費がかかります。子供2人で12万円以上かかります。このような長期的な問題につきましては、こちらを参照ください。
【長期視点】海外移住に失敗する3つの理由、ライフステージの変化から考える

——ホタイブログ—–

日本企業や在留日本人の数から見たおすすめ国の記事はこちら

【海外就職】外務省データから見るおすすめの国・就職しやすい国

関連記事
【長期視点】海外移住に失敗する3つの理由、ライフステージの変化から考える
【海外就職】現地採用の3つのメリットとデメリット。失敗しないために、企業が求めるものを知ろう
【海外就職】外務省データから見るおすすめの国・就職しやすい国
【日本脱出】海外就職の第一歩
【海外就職】会社選びに気をつけることーブラック企業を避けるために
【海外就職】英語ではなく、現地語を学ぶ5つのメリット
【海外就職】人間関係-失敗しない現地社員との関係構築
【海外就職】部下の叱り方ー部下のマネジメントー
【海外就職】現地採用日本人の給与水準はなぜ高いのか
【海外就職】職場での立ち位置の取り方。存在感・影響力を確立する
【海外就職】 海外職場での日本人との人間関係構築
【海外就職】日本企業の凋落と海外就職
【海外職場】コミュニケーション失敗しない5つのコツ
【海外就職】失敗5大要因と21項目の対処法チャート
[海外生活]ボッチの処世術—お一人様の生き方戦略
[海外就職]現地職場に溶け込む
【海外就職】求められる語学力とスキルレベルは?英語は必要か?
【海外就職】語学力の優位性と限界ー効率的な語学学習法
【海外で働く】社内兼業通訳という仕事
【海外で働く】意訳と直訳どちらを重視するか? ー社内兼業通訳ー
【海外で働く】通訳の言語変換回路を作る

SNSでもご購読できます。

コメント

コメントを残す

*